三重県名張市の地酒『而今』今もっとも手に入りづらい日本酒の一つだ。
三重県内の酒屋や居酒屋でも無いところが多い。
しかしそんな入手困難な而今を意外なところで飲んできた。
入手困難の日本酒『而今』の利き酒ができるお土産屋
『伊勢百貨店 五豊美(ごほうび)』は居酒屋ではなく、伊勢神宮のある伊勢市駅前のお土産屋だ。
ではなぜ、そんなお店を紹介するかというと、2019年現在、特約店でも入手が難しい三重県の銘酒『而今』が飲める店だからだ。
ここでは、立ち飲みスタイルでちょっとしたおつまみとともに、三重県の地酒を3種類選び楽しむことができる。
新元号『令和』が発表された2019年4月1日に私が伊勢を訪れた際、このお店に立ち寄ったので紹介する。
『而今』を手に入れるのは難しい
現在『而今』を購入するのは難しい。
先日、都内で而今の取り扱いがある酒屋に行って伺ったところ、小売では入荷できた場合は予約抽選販売するということだ(2019年12月現在)。
運良く入荷できて、予約してさらに抽選で運良く当選しないと而今を手に入れることができないのだ。
これは都内だけでなく、而今の蔵元がある三重県でも同じような状態で、私が4月に伊勢市へ旅行に行った時も、泊まった宿の方から「いま酒屋だけじゃなくて居酒屋でも而今を出しているところはほとんど無いよ」と聞いた。
実際は居酒屋の中には而今を確保できた店もあるようで、知り合いから千葉県のある店で而今のにごり酒を飲んだという話も聞いたが、そんな居酒屋を探すのも難しいし、個人で入手するには上記の通り運次第だ。
とにかく今、而今は大人気なのである。
しかしその宿の方から、居酒屋ではないが「飲めるところがあるよ」というお話も聞いた。
それが今回紹介するお土産屋『伊勢百貨店 五豊美』なのだ。
伊勢市駅前で三重の地酒を利き酒
JR伊勢市駅は、伊勢神宮ではじめにお参りすべきとされる外宮の最寄り駅だ。
駅の出口を出ると正面に参道があり、直線に進むと外宮に行くことができる。
『五豊美』はその参道の伊勢市駅に近いところの右手側に店を構えている。
近年作られた観光客向けの小綺麗なお土産屋で、まさかこんなところで而今を賞味できるとは思わなかったが、立ち飲みながら結構ゆったりとお酒を楽しむことができた。
而今をはじめ、一部のお酒は少し値段設定が高くなるが、この中から3種類選んで、利き酒をすることができるシステムだ。
伊勢志摩サミットで提供された『作(ざく)』も選ぶことができる。
私は「而今セット」(700円)で、あとの2種は『上げ馬』とオススメされていた『早春』を選んだ。
お酒を選びレジに伝えると会計のあと、おつまみとともにお酒が出てくる。
おつまみは岩塩と、クリームチーズの醤油漬けだった。
両方ともシンプルだが日本酒によく合う。
店内に設置されている道に面した大きなガラス窓の前のカウンターいただくことができる。
どこか神聖な空気が漂う伊勢の町で、ちびちびと味わう日本酒も乙なものだ。
量は少ないが、これはこれで良いと思った。
而今はもちろん美味しいいがそれ以外のお酒も美味しく、「利き酒」の名の通り、その土地のお酒の味をゆっくり確かめ、比べながら飲むのが楽しい。
メニューに合うお酒は在庫があれば買うことができる
ここで飲んだお酒は次の3種類だ。
- 『而今』木屋正酒造 三重県名張市
- 『上げ馬』細川酒造 三重県桑名市
- 『早春』早川酒造 三重県三重郡
『五豊美』はお土産屋さんなので、在庫があれば利き酒したお酒や食べたおつまみなどをその場で買って帰ることもできる。
残念ながら、私が訪れたときは、而今は購入できるお酒としては置いていなかった。
だが他の酒も良いお酒がそろっているので、利き酒でじっくり味わいながら、どのお酒を買うか選ぶのも楽しいかと思う。
『五豊美』はお土産屋だが而今を味わうことができるかもしれない。
『伊勢百貨店 五豊美』はお酒を楽しむための酒場ではなく、伊勢という日本の一大観光地にあるお土産屋だ。
しかしだからこそ、地酒を始め三重の各地の特産品がそろっている。
またゆったりと利き酒ができるスペースもあり、そこでその地酒を味わうことができるのが嬉しい。
さらに幻のお酒となりつつある而今も飲むことができるかもしれないので、お伊勢参りのついでに、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。
店舗情報 | |
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店名 | 伊勢百貨店 五豊美 |
ジャンル | お土産屋 |
住所・地図 | 三重県伊勢市本町1−1 |
アクセス | JR伊勢市駅から徒歩3分 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
店休日 | 元日 |
お問い合わせ | 不明 |
ホームページ等 | 伊勢百貨店 五豊美 |