スタジオジブリの映画『耳をすませば』が公開して、今年で30年になる。
中学生同士の甘酸っぱい恋愛模様といった内容もさることながら、物語の舞台・背景に実在の場所をモデルとして使用されており、その点からもいまだに多くのファンが聖地巡礼に訪れる人気作である。
そんな『耳をすませば』のクライマックス、朝焼けに映える東京ビル群を多摩の丘の上から眺めながら、雫と聖司がお互い気持ちを確かめ合うラストシーンは美しく感動的であり、ストーリー中でも「秘密の場所」と言われ、その場所どこにあるのか、多くファンによって議論され、探されてきた。
ただ私知る限りではあるが、その有力な場所は、ネット上などでもあまり言及されていない。
しかし私がは1年ほど前に多摩地域を散策した際に、作品中の「秘密の場所」から見えるものとほぼ同じ風景を見ることができる場所を見つけた。
今回はその場所を紹介したい。
これまでの「秘密の場所」の候補
作品が公開されて以来、多くの場所が「秘密の場所」として、多くのファンに言及されてきた。
そのひとつが聖蹟桜ヶ丘駅からいろは坂を登り、その先にある聖蹟桜ヶ丘の街並みを見下ろせる場所である。
現在は一般住宅が建っているが、一時期空き地になっており、そこには「耳ノート」なるファンが自由に書き込めるノートが置いてあったと記憶している。
しかしそこは実際には、むしろ作中に登場する雑貨屋「地球屋」から見える風景であり、そこが「秘密の場所」であることはあり得ない。
なによりそこからは東京のビル群が見えないのである。
聖蹟桜ヶ丘周辺、もしくは多摩丘陵のいくつかの場所からは、東京のビル群が見える地点がいくつかある。しかし作中内でのように、抜けるように広々と見渡せる場所はほとんどない。
高い建物に上るか、そのあたりのマンションの高層階に住めば見えるだろうな、というくらいである。
しかし、これも私のおぼろげな記憶で申し訳ないが、「ここだ」と言える場所がある。
それはよみうりランド内の、関係者以外立ち位置禁止の塔である。
これは雑誌か何かの記事で、ジブリスタッフがそこでロケハンをした、という話を見た覚えがあるのだ。
だからおそらく、よみうりランドの観覧車にでも乗れば、「秘密の場所」と同じ景色が見られるだろうと思う。
しかしそれでは「秘密」という感じがしない。


「秘密の場所」の地図
もったいぶらずに、私が発見した秘密の場所の地図を示す。
地図上の点線の部分が遊歩道になっており、京王よみうりらんど駅、もしくは稲田堤駅から歩いて15~20分ほどである。
林の中を歩いていくハイキングコースになっているので、歩きやすい靴で行くのがよいだろう。
「秘密の場所」の画像
この場所からどんな風景が見えるのか、また作中でどのように描かれているのか、画像をいくつか紹介してこの記事を終わりにする。













作品の画像は画面直撮りで申し訳ない。
作品は当然創作物なので、現実の風景と全く同一ではない。しかしそれでも、かなり近い風景を見られる場所ではないかと思う。
以前、『耳をすませば』について考察みたいなものも書いた。暇だったら見てもらいたい。
記事を投稿するのは久しぶりで、振り返ってみると当時は記事数を増やすためにくだらない雑記記事のようなものを無理やり書いている。
今後はそのような記事は無くしていき、できれば趣味である旅行や街歩きの画像をたくさん入れた記事を投稿していきたい。
2025年12月25日