離島である五島列島は、人口も少なく大きな繁華街もないが、美味しいお店はいくつもある。
それは何をおいても豊かな自然があり、良質な食材に事欠かないからであるが、それ以外にも「この五島という土地でしっかりと良いものを作ろう」という人々がいるからだと私は思う。
今回紹介する『潦り茶屋 し㐂(たまりじゃや しき)』は、まさにそれを体現したようなお店だ。
酒蔵が営む居酒屋で五島を味わう
五島列島の北部の中通島の居酒屋『潦り茶屋 し㐂(たまりじゃや しき)』は、地元で焼酎を作る酒蔵『五島灘酒造』によって運営されている。
居酒屋も酒蔵も、すでに亡くなっている建築士だったご主人が設計したものだという。
お店では、五島灘酒造が作った島内限定の『五つ星』という芋焼酎が飲めるのは直営店だからこそだ。
それに合う料理として郷土料理や五島うどんなど、五島を丸々味わうことができる。
また、居酒屋の2階は宿泊もできるようになっているとのことだ。
クエやアゴなど近海の美味を余すことなく味わう
五島列島の近海は豊か漁場だ。
そのため、そこで獲れるものはとても質がよく、都市部に持っていけば高級品として取引される。
たとえば、クエやアゴ(トビウオ)などと言った都会では手に入りづらいもの、手に入るとしても高価で簡単に食べることができるものではない。
しかし、この『潦り茶屋 し㐂 』では「幻の高級魚」とさえ呼ばれるクエも、身だけではなく肝などの珍しい部位も味わうことができるのだ。
その他にもアジなどのよく知られた魚も本当に新鮮なものがいただくことができるのはもちろん、くじら料理もお品書きに並んでいる。
豊かな漁場を持つ五島ならではの食材を生かした料理がそろっているのだ。
郷土料理「かっとっぽ」
以前紹介し、このし㐂の近くにある『寄り処 満』で提供されるハコフグを使った五島の郷土料理「かっとっぽ」をここでも食べることができる。
郷土料理というのは、各店や各家庭によってそれぞれ独自の味があるので、このし㐂でも食べてみるのがいいだろう。
定番居酒屋メニューや定食も
し㐂はただ名物を並べているだけのお店ではない。
地元の人も集まる憩いの場でもあるのだ。
そのため料理は種類も多いし質も高い。
地元で獲れたものをを中心に焼き鳥やコロッケといったお惣菜など通常の居酒屋メニューも豊富なのだ。
そして、お酒のあとのシメには五島うどんがオススメだ。
またお酒を飲む人のためだけでなく、しっかりとお腹を満たすことのできる定食もそろっている。
飲むだけでなく食べることも楽しめるお店なのだ。
またさらに、宿泊して観光拠点とするのもよいだろう。
五島灘酒造の焼酎
この『潦り茶屋 し㐂』に来たら、お酒は焼酎で決まりだろう。
先ほども紹介したが、ここは五島灘酒造が運営する飲食店だ。
「地元の料理を地元の酒を味わう」という意味でもそうだが、ここは五島灘酒造直営店だけあって、そこで作られた焼酎の中でも島内限定の芋焼酎『五つ星』というお酒が味わえるのだ。
これを外すわけにはいかないだろう。
五島の酒蔵であり、居酒屋であり、宿でもある
『潦り茶屋 し㐂(たまりじゃや しき)』は、五島灘酒造という酒蔵が運営する居酒屋であり、宿でもある。
お酒を作る酒蔵が運営する食事処の食べ物が美味しくないわけがないだろう。
五島という食材豊富な島で、味にこだわった人たちが営むお店に期待は膨らむばかりだ。
その上、宿も運営していると言うのだから、五島の北部の観光はここを拠点にするのもオススメできる。
店舗情報 | |
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店名 | 潦り茶屋 し㐂(たまりじゃや しき) |
ジャンル | 居酒屋・郷土料理・定食 |
住所・地図 | 大分県大分市大字佐賀関2232 |
アクセス | 有川港から徒歩5分 青方港から車で14分(7km) 鯛ノ浦港から車で12分(5km) 郷の首港から車で30分(15km) 若松港から車で50分(28km) 奈良尾港から車で50分(27km) 土井ノ浦港から車で60分(32km) ※バス(西肥自動車)でのアクセス(有川港への直行便) 鯛の浦から16分(1本/h) 郷の首から40分(1日10便) 奈良尾港から70分(1日7便) |
営業時間 | 17:00~24:00 |
店休日 | 日曜日 |
お問い合わせ | 0959-42-0933 |
ホームページ等 | 潦り茶屋 し㐂(五島灘酒造) |