「オシャレは足元から」と言われるほど、靴はファッションにおいて最重要アイテムです。
靴の種類は多種多様ですが、プライベートからビジネス、カジュアルからフォーマルまで幅広くあります。
そんな中で、1番よく履く靴といえばスニーカーではないでしょうか?
今回はそんなスニーカーの中でも、今特に注目を集めている、日本で作られた「日本製のレザースニーカー」を紹介します。
レザースニーカーはカジュアルでありながら、大人らしい落ち着いた雰囲気を演出してくれるファッションアイテムです。
またフォーマルなスタイルとも相性がよく、かっちりしたスタイルに馴染みながら遊び心もプラスしてくれるため、オシャレ好きなら男女問わず1足は持っておくべきでしょう。
日本では人気の定番アイテムから職人技が光るレア物まで、大小の様々なメーカーがレザースニーカーを発売されており、中には日本製らしくハイクオリティなため、海外のセレブが愛用しているものもあります。
この記事ではそんな日本製レザースニーカーを、定番品から知る人ぞ知る一品まで、メーカーごとに紹介します。
※記事内の画像の一部は、著作権などの理由から直接ECサイトにリンクされていますので、各製品の画像や詳細はそちらを参照してください。
日本製レザースニーカーのメーカーとおすすめアイテム
ではここからは、日本国内でレザースニーカーを生産している企業と、その各企業の定番・おすすめアイテムを紹介していきます。
少数生産ながら手作りで本当に良いものを作っている企業はもちろん、業界をリードする老舗企業から「この会社もそんな良いもの作ってるの!?」といった、有名ながらある意味意外な企業まで紹介します。
ファッションに敏感な方はもちろん、レザースニーカーを始めて知ったという方にも興味を持っていただけたらと思います。
MOONSTAR(ムーンスター)
MOONSTARは1837年に、福岡県の久留米市で創業した老舗シューズメーカーです。
久留米は地下足袋のソール部分に使うゴム製品の生産が盛んで、MOONSTARはその久留米の町の中で技術と経験を培い、職人技を活かした靴作りを続けています。
ファッションアイテムだけでなく上履きや体育館履きなどのスクールアイテムや、介護用の靴まで幅広生産している有名企業です。
そういったメーカーなので、ラインナップはデザインはシンプルなものとなっています。
しかし派手さはないものの、むしろそのシンプルさが様々なスタイルに合わせやすいため、コーディネートに取り入れているファッショニスタも少なくありません。
また履物としての靴そのもののクオリティの高さもあり、有名セレクトショップやファッション雑誌とコラボアイテムをリリースしています。
本社は久留米ながら、2018年には旗艦店「MOONSTAR Factory Ginza」を銀座にオープンし、近年では名実ともにファッションメーカーとしての地位も築いています。
そんなMOONSTARのおすすめレザースニーカーは定番も「LOWBASKET FG」です
LOWBASKETはMOONSTARの中でもベーシックなモデルのスニーカーです。
余計な装飾がないためどんなスタイルにも合い、足元からスッキリとしたスマートな印象を演出してくれます。
こちらのLOWBASKETモデルにはカンヴァス地のものもありますが、レザー製のものは特に“MADE IN JAPAN”ならぬ“MADE IN KURUME”として販売されています。
老舗メーカーMOONSTARの技術の粋を集めた一品と言えるでしょう。
「MOONSTAR Factory Ginza限定」となっていますが、公式オンラインショップでも購入できますので、遠方の方はそちらからお求めいただくことも可能です。
MOONSTAR Factory Ginza公式オンラインショップ LOWBASKET FG
カラーはホワイト・ブラック・ブラックモノの3種類揃っています。
SPINGLE MOVE(スピングルムーブ)
SPINGLE MOVEは広島県府中市のスニーカーメーカーです。
1品1品を職人のハンドメイドにこだわり、「究極の履き心地」を追求しています。
2002年に立ち上がったブランドですが、早くも2004年にはパリコレクション、ミラノコレクションで取り上げられ、一挙に注目を集めました。
その後も「『百貨店バイヤーズ賞』靴部門【ベストセラー賞】受賞」を受賞するなど、確かな技術力とそこから生み出される品質の高さは、各方面から認められています。
SPINGLE MOVEの商品は日本各地の百貨店や靴専門店で販売されていますが、2017年には直営店「SPINGLE MOVE stage.01」を吉祥寺にオープンしました。
続いて品川プリンスホテル、軽井沢、キャットストリートにも出店し、存在感を更に高めています。
SPINGLE MOVEのアイテムはブランドごとに別れ、ストリートカジュアルからビジネスカジュアルにマッチするものまで、幅広くラインアップされています。
しかしどのアイテムも、レザーの風合いを生かしたヴィンテージな雰囲気を醸し出しているため、スニーカーと言えるでしょう。
スタンダードはメーカー名を冠した「SPINGLE MOVE」シリーズです。
「SPINGLE MOVE SPM-110 Ivory」です。カジュアルな軽やかさと落ち着いた上品さが同居いています。
「SPINGLE MOVE」は、同じシリーズでもデザインやカラーにバリエーションがあります。
こちらは「SPINGLE MOVE SPM-442 Black」です。ややハイカットになっています。
おなじ「SPINGLE MOVE」でも随分違いますね。
他にもビジネス向けの「SPINGLE Biz」、レディースの「SPINGLE NIMA」、オフィスカジュアルの「33/THIRTY THREE」があります。
こちらはその「33 / THIRTY THREE」からTT-101 ORION NAVYです。
オシャレな大人革独特のマットなツヤ感が特徴のシックで上品なフォルムなので、ビジネスカジュアルにピッタリです。
カラーは他にもベージュやモノブラックなどがあります。
スニーカーと言うにはかなり落ち着いた雰囲気がありますね。ですが、もちろん合わせ方によってストリートにもマッチします。
幅広いラインナップから、様々な方向性のファッションに合う1品をみつけられるでしょう。
SPINGLE MOVEのスニーカーを履きこなせれば、オシャレな大人の男性として一目置かれること間違いなしです。
オニツカタイガー NIPPON MADE
オニツカタイガーは有名スポーツメーカーアシックスが商標・社名を変更する以前のブランド名です。
なのでオニツカタイガーのスニーカーのほとんどデザインはアシックスと同じく、靴のサイドに4本線が交差するデザインをしています。
このよく見るデザインは、要は子ども用スニーカーや小中学生の体育館履きと同じものなわけで、そういう意味では「ダサく」感じる方もいるでしょう。
ですがそのレトロ感や老舗スポーツメーカーならではの安定感のあるクオリティが受け、ハズしやヌケ感を演出するファッションアイテムとして人気を呼びました。
現在ではヨーロッパのセレブやファッショニスタにも定番のアイテムとなっています。
特に注目を浴びたのは、クエンティン・タランティーノ監督の映画『KILL BILL』です。
この映画で主演を演じたユマ・サーマンが、劇中で衣装と同じ色の黄色いオニツカタイガーのシューズを履いていたので、より多くの人に知られることになりました。
ユマ・サーマンが履いていたのはTAI-CHIというシリーズで、3400足の限定品でしたが、現在TAI-CHI-REBの名前の復刻版が販売されています。
オニツカタイガーONLINE STORE TAI-CHI-REB
さてこの記事で紹介したいのは、このTAI-CHIシリーズのハイグレード版で、日本製であることを打ち出している「NIPPON MADE」シリーズです。
「NIPPON MADE」は、オニツカタイガーの「日本のブランドとして今一度、日本のモノ作りの良さを伝えたい」といった思いから、2008年にスタートしました。
オニツカタイガーのスニーカーの特徴であるある意味チープなレトロ感を維持しつつ、ラグジュアリーさを加味し、何より日本の職人技を活かした靴としてのハイクオリティを実現しています。
国産の山羊革をアッパーにしており、革特有の「シボ感」が高級感を演出し、オニツカタイガーのシリーズの中でも独特の雰囲気を放っています。
こちらの画像は、NIPPON MADEの中でもベーシックなデザインのモデルである「MEXICO 66 DELUXE」です。
オニツカタイガーの代表モデル「MEXICO 66」をNIPPON MADEスタイルにアレンジしたもので、 メンズ・レディース共にカラーバリエーションも豊富なため、こちらか自分にマッチするアイテムを探すのがおすすめです。
オニツカタイガーONLINE STORE MEXICO 66 DELUXE
ASAHI SHOES
ASAHI SHOESは先程紹介したMOON STARと同じく、福岡県久留米市に本社を構える老舗シューズメーカーです。
ファッションアイテムではなく、元は学校の上履きや健康を意識したウォーキングシューズなどをメインに扱ってる点もMOON STARと同じですね。
しかし侮ってはいけません。120年を超える歴史ある老舗シューズメーカーですから、やはり経験と技術からを生かしたハイクオリティな製品を作っている企業なのです。
医療機関と連携して製品を開発するなど、とにかく日本人の足にフィットした靴を作っています。
そんな靴としての基本があった上で、現在はファッション性の高いスニーカーやビジネスシューズなどもラインアップされているのです。
サイトも2つあって、通常の企業案内のようなサイトと、デザインされたファッショナブルなサイトがあるので、ぜひ両方とも御覧ください。
今回紹介するのは定番の「ASAHI M020」と「ASAHI M022」です。
M020は、アッパーにベロア素材(天然皮革)を使用しています。
それに対してM022はスムースレザーを使用しており、高級感のある仕上がりとなっています。
M020は公式サイトに掲載されていますが、M022の方は2021年現在公式サイトにはなく、ZOZOTOWNなどにあるだけなので、欲しい方は今後の動向には注意です。
ASHAHI SHOSEのレザースニーカーは、経験と実績のある職人の手仕事から生み出される機能性と、シンプルで洗練されたファッション性が両立したアイテムと言えます。
blueover
blueover(ブルーオーバー)は、天然皮革を使ったのシンプルなスニーカーを手作りで生産しているしている、大阪発の国産スニーカーブランドです。
2011年に発足し、日本に根づいた産業の技術に敬意を払い、実直に靴を生産しています。
日本の製造業が大量生産・大量消費の波に押され縮小していく中、blueoverはその確かな技術と製品のクオリティの高さにより、徐々に注目を集めていくようになりました。
職人が手で削り出したラスト(木型)で作ったスニーカーは履き心地が抜群で、今では知る人ぞ知るメイド・イン・ジャパンのスニーカーメーカーとなっています。
デザインはシンプルそのもので、ラインアップのバリエーションは少ないですが、むしろそこに職人のこだわりが見えるスニーカーが揃っています。
ここではそんなblueoverのスタンダードアイテムである、「Mikey(マイキー)」と「Marco(マルコ)」を紹介します。
こちらはMikeyです。
デザインもカラーバーエーションもシンプルですね。
少しタイトな履き心地で、継ぎ目のないスウェードの一枚革のアッパーは、履けば履くほど足に馴染むので、愛着の湧くスニーカーとなっています。
このMarcoはご覧の通り、ビジネスにもカジュアルにも合わせられるモデルです。
シックで洗練された質感ながら、やや丸みのある靴先で柔らかい雰囲気を醸し出しています。
大人のスタンダードアイテムとして、間違いない一品でしょう。
倭ISM(ヤマトイズム)
倭ISM(ヤマトイズム)は、昔から履物の製造が盛んな奈良県大和郡山市発のシューズブランドです。
靴作りを継承するために、メイド・イン・ジャパンににこだわっており、日本製だからこそのナチュラルな仕上げ感や履き心地を実現しています。
デザインはカジュアルかつ品格があります。
その上は着心地も優れているため、「思わず旅行に出かけたくなるような歩きやすい・履きやすい靴」をコンセプトにした神戸旅靴屋でも販売されています。
倭ISM自体にはWEBサイトはないのですが、旅靴屋などの販売店の他、Amazonや楽天でも販売されているので、そちらからお買い求めください。
PANTHER(パンサー)
PANTHERは東京オリンピックの1964年に誕生したスポーツシューズブランドで、現在は靴販売会社である世界長ユニオン株式會社が抱えるブランドとして展開しています。
かつてはオニツカタイガーなどとともに、同じ国産スポーツスニーカーとして人気を博しました。
70年代にはトレーニングシューズの代名詞として多くのトップアスリートから愛用され、全国の学校指定靴として採用されるほど人気と知名度がありました。
ですがそれ以降の海外発のスポーツブランドの隆盛などに押され、一時販売を中止することになります。
しかしその後、2016年にオーソライト社製のカップインソールを採用するなどの企業努力で履き心地を現代に合わせアップデートし、現在は日本製スニーカーとして復活しました。
ちなみに販売元の世界長ユニオン株式會社は、ゴム製品で有名なオカモトグループの1つです。
そんなPANTHERのスニーカーは、さすがスポーツシューズブランドと言えるクオリティで、履き物としての機能的には申し分ありません。
ですがデザイン的には、学校指定靴となったという歴史からも実用性は高いことは確かですが、決して素直にオシャレとは言えないでしょう。
しかしオニツカタイガーと同じように、あえてダサさを取り入れ「ハズす」ことで、オシャレなファッションに遊び心を加えることができるアイテムなのです。
PANTHERはスポーツブランドのため、機能性を意識したアイテムが多く、軽さや通気性といった観点から作られており、純粋にレザースニーカーと呼べるものは多くありません。
ですが「Panther Gt Deluxe」はアッパーに全面的にスエード素材を使用しており、スポーツシューズの軽やかさと革らしい重厚感がマッチしたレザースニーカーとなっています。
スポーティーさもありながら落ち着いた雰囲気もあるため、チョイスしやすいアイテムです。
Panther Gt Deluxeにはこの他にもネイビー、イエロー、ベージュ、グリーンなど様々なカラーバリエーションがあり、ご自身のスタイルに合わせて選びやすくなっています。
一時は販売を中止していたPANTHERですが、このPanther Gt Deluxeなどは福島にある生産拠点で、日本が誇る繊細な職人技術を活かしたメイド・イン・ジャパンのレザースニーカーとして、国内外から人気を得ています。
パンサー スニーカー ジーティー デラックス PANTHER GT DELUXE PTJ-0004 オフホワイト OFF WHITE MADE IN JAPAN 日本製 靴
AshiOtO アシオト
AshiOtOは1957 年に神戸で創業した、加工底を生産する本底メーカーである藤原化工株式会社が生産・販売している、オリジナル靴ブランドです。
その技術と品質の高さから、靴底を作るために大手スポーツメーカーからオリンピック選手からも依頼が来るほどです。
靴が人の足や指を無理なく包み快適なフィット感が得られるボロネーゼ製法(袋縫い)や、踵から土踏まずそして親指の付け根まで足全体を支える特殊な
ソール形状によって足の負担や前すべりを減らすアナトミー製法など採用しています。
それによって人の足に合い、履き心地がよく疲れにくい靴を追求し作っています。
また社内には「レザーソムリエ」の資格を持った方がおり、靴の製法だけでなく素材においても非常に信頼度が高いメーカーです。
おすすめは定番の「コンフォートスニーカー」。デザインが少しづつ違う2種類を紹介します。
カラーバーエーションはほぼ一緒ですが、靴紐やつま先のデザインが違います。
デザインもシンプルなので、様々なスタイルに合わせられるレザースニーカーでしょう。
このAshiOtOにはスニーカーだけでももちろん、他にも様々なタイプの靴が揃っており、どれも軽さや形において抜群の履き心地を誇ります。
スニーカーに限らずレディースのアイテムも多いので、ヒールやパンプスなど足に負担のかかりやすい靴を履く機会が多い女性には、特に知っておいていただきたいメーカーです。
吉靴房
吉靴房(きっかぼう)は履物作家・野島孝介さんが開設した、京都にあるアトリエ兼ショップです。
手作りにこだわり、ブーツやスニーカーなど履き物全般をオーダーメイドで作っています。
「靴」はヨーロッパから入ってきたもので、一方日本にも下駄や足袋など独自の履き物文化があり、吉靴房ではその洋の東西をフュージョンし、さらに進化させようなアイテムを世に送り出しています。
1つ1つを職人の手仕事で作っているため数は少ないですが、そのクオリティは特別なもので、人と違う自分だけの一品をお探しの方にはオススメの工房です。
また履き物以外にも、鞄や財布などをオーダーメイドで作っています。
吉靴房のレザースニーカーのラインナップはある意味無限にあります。
というのも吉靴房のアイテムはオーダーメイドなので、形状や素材など細かな部分を自分で決めていくことになるからです。
ホームページの商品オーダーページをご覧になればわかりますが、いかの各項目を自分で設定し注文する形になっています。
「爪先革」「外ひも通し部革」「内ひも通し部革」「外本体革」「内本体革」「市革」「ベロ革」「底周り(コバ)」「本底色」「ヒモ」「靴型爪先形状」
サイズはもちろん、「爪先革」だけでも43番から54番の12種類から選ぶことになっているので、自分に合った最高の靴を作ることができます。
こだわりの、最高品質の、そして自分だけの世界に1つしかない特別なレザースニーカーを手に入れてみてはいかがでしょうか。
イボーナ
イボーナはデザイン・製造・販売を手掛ける、名古屋にある小さなファクトリーブランドです。
イタリアンレザーを使用し、熟練の職人が仕立てる、すべての商品がメイド・イン・ジャパンの工房です。
イボーナの前身である株式会社名進は、1955年創業した婦人靴メーカーですが、現在は時間を掛けて磨き上げた技術によって、少量生産ならではの丁寧な手仕事で靴を始め、様々な革製品を手掛けています。
おすすめのレザースニーカーは「ダービーレースアップスニーカー」です。
革らしい上品で落ち着いた高級感と、垢抜けた素軽さがあるので、ドレッシーにもカジュアルにも合わせられます。
このイボーナのアイテムのおすすめポイントはクオリティはもちろんですが、ハイレベルな革製品にしてはかなりリーズナブルな点です。
このダービーレースアップスニーカーは19,500円ですし、財布などの小物には1万円を切るものもあります。
なので高品質な経年変化も楽しめるレザーのアイテムを、比較的お手頃に手に入れたいという方にもおすすめの工房です。
大塚製靴
レザースニーカーを語るのであれば、日本の靴メーカーの老舗中の老舗である大塚製靴も外せません。
大塚製靴は1872年に創業し、紳士靴・婦人靴を始め各種靴を製造しており、皇室御用達の靴メーカーとしても知られています。
歴史と伝統のある企業ですが、それだけにもしかしたら「おじさんが履いている靴」といったイメージを持っている方もいるかも知れません。
確かに大塚製靴のラインアップは、かっちりとしたデザインのものが多く、ここで取り上げるレザースニーカーも強いて言えば「大人のカジュアル」でしょう。
しかし機能性・デザイン性共にハイクオリティで、クラシックな高級感を漂わす大塚製靴のスニーカーは、若いファッショニスタにもぜひ知っておいてもらいたいアイテムなのです。
そんな大塚製靴の定番レザースニーカーが「RG-6007 クラシックレザースニーカー」です。
重厚感のある雰囲気が、ストリートファッションとは一線を画すレザースニーカーです。
これを履きこなすことが、大人の仲間入りの証かもしれません。
もう一つご紹介するのが「HS-6015 オーツカレザースニーカー エディション2」です。
つま先部分に「メダリオン(紋章)」があしらわれた、ドレッシーなレザースニーカーです。
このメダリオンは明治時代から続く大塚製靴が形を変えながらも受け継いできたもので、英国貴族の紋章や戦国大名の家紋と同じく、大塚製靴の歴史と伝統と権威を示す証なのです。
そのエレガントで高級感あふれるデザインは、まさに「大人のファッションアイテム」「大人のレザースニーカー」と言えます。
リーガル
リーガルは大塚製靴と同じく日本の老舗靴メーカーです。
前身とな前身となる「日本製靴株式会社」は創業は1902年で、大塚製靴と同じく明治時代からの長い歴史、そしてその中で培われた技術を持った、日本の誇る企業1つと言えるでしょう。
しかしやはり、リーガルと言えば「サラリーマンが履く革靴」といったイメージが強いかもしれません。
たしかにデザインはストリートカジュアルとは馴染まないかもしれませんが、革靴と言えばやはりリーガルで、レザースニーカーも絶対外せないマストアイテムなのです。
現在では大部分の製造をベトナムなどの海外で行っていますが、一部ハイエンドモデルに関しては、1世紀以上も日本人に合う靴を、日本国内で作っています。
その国内生産のスニーカーが「リーガルウォーカー プレーントウ」です。
シンプルでフォーマルなデザインながら、名前の通り歩く際の快適さを考えられた靴で、GORE-TEX使用になっています。
デザイン的にも機能的にも、大人の足元を飾ってくれる1品で、品質はもちろん折り紙付きです。
日本製レザースニーカー まとめ
近年、日本のものづくりは、安く大量生産できる海外の国の商品や、その国の製造技術の進歩により、衰退の一途をたどっていると言わざるを得ません。
靴を始めとしたファッションアイテムも同じで、日本のメーカーの製品のタグをみれば、そこに書いてあるのは中国や東南アジアであることがほとんどです。
実際、ここまで見てきた日本のシューズメーカーも一時期は販売を停止していたり、経営危機に陥ったといったこともありました。
しかし、長年培ってきた技術は直ちに衰えるものではなく、また日本人ならではのものづくりにかける誠意ある態度や、デザインに現れる繊細な美的感覚なども簡単に真似できるものではありません。
「日本製レザースニーカー」には、その日本の技術とメンタリティ、そしてセンスがしっかりと残っています。
家電など一部の分野に関しては「日本=高品質」という図式は崩れつつありますが、ここに挙げた企業とアイテムにおいては、それを作る職人さんたちのおかげで未だ通用する図式だと言えます。
この記事で紹介した「日本製レザースニーカー」は、単なる靴というだけでなく、日本の底力や精神が宿っているファッションアイテムなのです。
そのため日本国内に限らず、海外でも人気を博しているのではないでしょうか。
この記事を読んで、オシャレで高品質で、日本の魂が息づいた日本製レザースニーカーに興味を持っていただけのであれば幸いです。